今日は東京會舘での林家つる子真打昇進披露宴。
つる子は中大落研の後輩で、やまと・三朝に続いて3人目の本職です。
会場にはたくさんの贈り物が飾られてましたが、学生時代、落語家になりたい彼女を後押ししてくれた中央大学総合政策学部の黒田絵美子教授から贈られた着物に、私は特に熱く優しい想いをひしひしと感じました。
そして正蔵師匠のご挨拶が本当に印象的でした。
「自分もその昔、若くして抜擢真打が決まった時に志ん朝師匠から『いいか、運命ってえのはあるんだ。その流れに乗れる時に乗りなさい』と言われた」と。
その言葉をつる子に伝えるのみならず、この会場にいた芸人たちの心にもしっかり届けてくださった正蔵師匠に感謝いたします。私にとっては一生忘れることのない「魂」を感じるスピーチでした。
また現在も正蔵師匠と扇遊師匠が前座の後進育成担当理事として奮闘されています。私も一緒に前座鳴物指導役として育成に携わらせていただき早いもので14年経ちます。
他にも、正蔵師匠が新境地を目指して挑戦されている鳴物入りの噺でもお手伝いさせていただいています。
芸も了見も素晴らしい師匠です。私も心の底から尊敬しています。その正蔵師匠の弟子になれたのも素敵な運命。
つる子、さあ真打として思いっきり羽ばたけ!